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【特別カリキュラム】つくりながら探求する「AIってなんだろう?」

【特別カリキュラム】つくりながら探求する「AIってなんだろう?」

 

1月中旬から1ヶ月間にわたり、N中等部 通学コースの各キャンパスで「AI入門特別授業」を実施しました。

AI(人工知能)は、コンピューターが人間のような“知能”を持つことを目指す研究分野です。人工知能は、コンピュータにデータを学習せる機械学習や予測、判断、認識、記憶など複数の要素を統合してできると考えられており、各分野での研究が進められ、近年飛躍的な進化を遂げています。

 

今回の授業目的は、AIがどのような問題解決に使えるのかを学び、身近な社会でどのように活用すべきか考えること。前半、後半にパートを分けて、AI・機械学習の仕組みを体感しながら理解を深めていきました。今回はその模様をご紹介します。

 

前半の2週間は、AI・機械学習の基礎を学んだ上でAIの画像認識、音声認識を実践的に学びました。

 

画像認識のワークでは、画像認識ツール「AIブロック」を活用。じゃんけんのグー、チョキ、パーの形をAIに学習させ、カメラに映した手の形が判別できるか試みました。一方、音声認識のワークでは、「Scratch(スクラッチ)」(※1)を使って、音声アシスタントを作成。

 

音声アシスタントとは、ユーザーの話す内容を理解し、その指示や要求に対して適切な回答や処理を行うサービスや機能のこと。「Siri」を始め、多くスマートホン・タブレット型端末・スマートスピーカーなどに搭載されている、身近な音声認識機能です。

 

※1 Scratch …アメリカのマサチューセッツ工科大学(MIT)のメディアラボが開発したプログラミングの学習用ソフトで、ビジュアルプログラミング言語のひとつ。ビジュアルプログラミング言語は、ドラック&ドロップ中心のため初心者でも親しみやすい。

 

生徒たちは、「おはよう」「こんにちは」「こんばんは」の音声をAIに学習させたあと、Scratchのプログラミングと組み合わせ、聞こえた音声に応じて画面内の部屋の電気を点滅できるプログラムを作りました。

 

また、AIを使用する上の注意点として「AIフェアネス」の学習にも取り組みました。AIフェアネスとは、差別的な視点など社会的な問題が生まれないように、AIから不公平なバイアスを排除することです。

 

例えば、挨拶を判定できる音声アシスタントを開発したときに、学習させた音声が標準語のデータばかりだと、イントネーションが少し違うだけで言葉が認識されません。機械学習のもつ「バイアス(データの偏り)」という側面に触れながら、学習させるデータ次第では不平等な判断を下す可能性があるため、どのように公平性(フェアネス)を保つかを考えました。

 

AIは便利な半面、必ずしも正しい答えを出すわけではないので、間違って使わないように意識をすることも大切です。

 

 

 

体験を通じて、AIについて理解を深めた生徒たち。後半の2週間では、前半で学んだ知識と発想力を活かして、「日常生活の『こうだったらいいな』を AIでかなえる方法」のアイデアをグループで出し合いました。仲間と意見交換しながら、アイデアをまとめ、プレゼンテーション用の資料を作成します。

 

 

 

最後はキャンパス内でアイデアをプレゼンテーション。グループでまとめたアイデアをスライドにしたり、アイデアの実装化(プロトタイピング)に挑戦したりと、工夫をしながら自分たちの考えを発表しました。

 

また、AI特別授業の集大成として全国7キャンパスをオンラインでつなぎ、AI教育事業を展開する株式会社グルーヴノーツ(※)の社員の方から、生徒たちの複数のアイデアについて講評をいただきました。

 

※株式会社グルーヴノーツ…小学生から高校生を対象にした教育機関において、社会で役立つ実践的な“AI教育”の導入を支援する「AI教育支援サービス」を提供。N中等部の授業づくりにも深く携わる。前半に登場したツール「AIブロック」は、株式会社グルーヴノーツが開発したもの。

 

生徒たちの発表スライドの一部をご紹介します。

まずは、メールの送受信の場面でAIを活用するアイデアです。受信文面から重要か重要でないかを判別してもらい、必要に応じて通知を飛ばします。また返信文面のアシスト機能も搭載しました。    

このアイデアにより、必要なメールを見落とすこともなく、メールの送受信を効率的に行えることで、空いた時間を有意義に過ごせるようになります。

 

 

続いてのグループは、画像認識を利用したアイデアを発表しました。部屋の状態をカメラで映すと、片付いている場合にScratch上のネコが褒めてくれるシステム。日常の片付けが楽しくなるようなプログラムです。

 

 

それぞれのキャンパスで生まれたアイデアを知ったり、AI技術職の方から実際に現在どういうものにAIが組み込まれているか説明を受けたりと、学びを広げる有意義な時間となりました。

 

授業後、生徒からは「もっと他のアイデアを知りたい」「こんなことにもAIが使えるのでは?」といった声が寄せられました。

 

今までは漠然とイメージしていたAIを身近に感じるとともに、アイデアを形にする楽しさも知ることができたようです。

 

なお今回の授業で使った教材は、経済産業省が構想しているオンラインプラットフォームSTEAM Libraryで公開中です。興味を持たれた方はぜひご覧ください!

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