2024年6月21日(金)、N中等部通学コースの各キャンパスで「フィールドワーク」を開催しました。


フィールドワークの大きな目的は、テーマパークなどの施設に足を運び、友だち作りや思い出作りはもちろんのこと、学びの一環として社会性を身に付けたり、新たな気づきを得たりすることです。
また、グループワークを通して、「21世紀型スキル学習」で学んでいるチームビルディング（互いに個性を認め合いながら共通のゴールを目指すチームとなるための取り組み）や、合意形成（他者の意見を尊重しつつ自分の意見を伝え、最終的に案を一つにまとめる）の実践を行うことも目的としています。

今回のブログでは、江坂キャンパスを中心に、他のキャンパスで行われたフィールドワークの様子も一部ご紹介します。



江坂キャンパスの生徒たちの目的地は、大阪の歴史的スポット「ピースおおさか大阪国際平和センター」と、大阪城公園周辺に点在する戦跡です。
午前中はピースおおさか大阪国際平和センターへ。午後は大阪城公園周辺で「戦跡めぐり」をしました。

当日、関西地方では雨模様が予想されましたが、朝方に雨が上がり、その結果、晴れ間がのぞく絶好のフィールドワーク日和となりました。


まずはピースおおさか大阪国際平和センターへ。

ピースおおさか大阪国際平和センターは、大阪市中央区に位置する平和ミュージアムです。館内では、第二次世界大戦中の大阪大空襲の被害や戦時下の生活の様子などを映像や実物資料・模型などで紹介。

リアルな映像や写真を見ながら、日本の戦争の歴史、平和への取り組みについて学ぶことができます。また、博物館内の講堂では戦争中の天王寺動物園の様子を伝えるアニメ映像を見て、戦争のことや平和、命の尊さについて考えました。


ピースおおさかの施設内で昼食を取った後、向かったのは大阪城公園です。

大阪城公園は、大阪の歴史的なシンボルである大阪城を中心とした広大な公園です。公園内には、戦時中の防空壕や砲台の跡などの戦跡が点在しています。

「戦跡めぐり」では、グループに分かれ、メンターが指定した10カ所の戦跡を見つけて写真を撮るというミッションに挑戦。チームで協働しながらクリアすることを目指しました。


今回、生徒たちがめぐった大阪城公園の主要な戦跡を紹介します。

1. 防空壕跡
大阪城公園内には、戦時中に市民や兵士が避難した防空壕の跡が残っています。これらの跡を見学することで、戦時中の人々の生活や苦労を垣間見ることができます。

2. 大阪城天守閣
大阪城天守閣も戦時中に多くの被害を受けました。現在の天守閣は復元されたものであり、戦争中の被害と復興の歴史を感じさせます。また、天守閣からの眺めは絶景で、大阪市内を一望できます。

3. さまざまな石碑
公園内にはいくつかの石碑があり、戦争犠牲者を追悼し平和への誓いを新たにする場所です。訪れることで、平和の大切さを再確認できます。


今回のフィールドワークでは、地元の歴史を学びながら、四季折々の豊かな自然を楽しむこともできました。生徒たちは笑顔を見せつつも、真剣な表情で課題に取り組んでいました。その中で、新たな気づきを得た様子。暖かな日差しの中、歴史と平和について考える貴重な学びの場となりました。

最後に、他のキャンパスのフィールドワークの様子と訪れた場所の一部を紹介します。


▼横浜キャンパス：日本丸メモリアルパーク

▼松戸キャンパス・池袋キャンパス：​​上野公園／国立科学博物館

▼神戸三ノ宮キャンパス：​​神戸市立王子動物園

▼大宮キャンパス：川口市立科学館

▼天王寺キャンパス：大阪科学技術館／靱公園

▼名古屋キャンパス：東山動植物園

▼奈良西大寺キャンパス：奈良公園周辺

関東地方ではあいにくの悪天候でしたが、各地の施設で生徒たちは充実した時間を過ごしました。普段と異なる環境の中で授業で学んだスキルを実践し、新たな視点や発見を得た様子です。
また、仲間と協力し合って課題に取り組む姿も印象的でした。

N中等部では、学びを深めたり生徒同士がコミュニケーションを楽しんだりする機会を今後も積極的に提供していく予定です。