21世紀型スキルプログラムとは
角川ドワンゴ学園は生徒が未来の社会を、より良く生きていけるスキルを育成するために21世紀型スキルプログラムの開発、実証、提供に取り組んでいます。
21世紀型スキルプログラムは世界保健機関(WHO)が提唱するライフスキルとATC21Sが提唱する21世紀型スキル〔※〕を参考に、専門家と共同で開発しているオリジナルのプログラムです。
- ※21世紀型スキル:
- デジタル時代に必要となるリテラシーを含むスキル
ライフスキル
世界保健機関(WHO)は、日常のさまざまな問題や要求に対し、より建設的かつ効果的に対処するために必要な能力を「ライフスキル」として下記の10個のスキルを挙げています。
自己認識
スキル共感性
スキルコミュニ
ケーション
スキル対人関係
スキル意思決定
スキル問題解決
スキル創造的思考
スキル批判的思考
スキル感情対処
スキルストレス対処
スキル
正解のない社会を
より良く生きるためのスキル
AIやIoTの登場による第4次産業革命で47%の雇用がAIによって奪われると言われています。不確実で予想困難な社会では正解を見つけるのではなく、新しい問いや答えを創り出すことが求められます。
21世紀型スキル学習では、自己の内面を認識し、多様な他者と協同/協働しながら正解のない課題に取り組むスキルを身につけ、一人ひとりが将来をより良く生きていくための教育プログラムを21世紀型スキル学習としてN中等部で実践しています。
角川ドワンゴ学園は2016年からライフスキルや21世紀型スキルの調査研究を開始し、専門家や自治体と連携しながらプログラムを開発してきました。
2018年には経済産業省の「未来の教室」に採択され、効果実証をしました。そこで開発された教育プログラムの一部をN中等部に導入しています。
学習方法
対面授業を中心に、ワークショップ形式で実施していきます。
個人でのワークや、複数名でのグループワークを通して実践的にスキルの習得を目指します。
※社会情勢により、オンラインでワークショップを実施する可能性があります。
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感情
トレーニング認知科学や脳神経科学を
ベースにしたプログラムで、
セルフアウェアネスや
メタ認知のトレーニングを行い、
自己認識を向上します。感情に支配されず、
自分の能力を発揮できる状態を
目指します。 -
思考
トレーニング正解のない課題に取り組むためには、
アイディアを拡散、収束させたり、
批判的または創造的に考たりなどの
「考え方の考え方」が求められます。
さまざまな問いや活動のなかで
こうした思考スキルを身につけます。思考スキルを身につけて、
自分にとっても周囲にとっても
「いいアイディア」を出せるように
なることを目指します。 -
コラボレーション
トレーニング言語だけでない、
表情や身ぶり手ぶりなどの
非言語表現も含めた
総合的なコミュニケーション/
コラボレーションスキルを身につけ、
チームワークを学びます。多様な他者を受容し、
関係を築き、
協同/協働できることを
目指します。
スキル診断(アセスメント)
自分のスキルの強みや弱みを認識できるよう、スキル診断を筑波大学人間系相川充教授監修の下、横浜国立大学教育学部高本真寛准教授と共同開発しました。定期的にスキル診断をすることで、自分の特徴を活かした成長がのぞめます。

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監修者
筑波大学人間系教授
相川 充
さまざまな問題に建設的かつ効果的に対処できる能力、ライフスキル。これが高ければ、幸せになれます。人を幸せにすることもできます。日本や世界を明るくできます。まずは、自分のライフスキルの程度を知ることから始めましょう。
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共同開発者
横浜国立大学教育学部
准教授高本 真寛
自分を知る道具、それがアセスメントです。まず、ライフスキルアセスメントを通じて自分のライフスキルを数値化して客観的に捉えてみましょう。それが自分の強みを知るきっかけになり、さらなる成長の第一歩になります。