N中等部ブログ
【講義紹介】21世紀型スキル学習 マインクラフトで新しい世界を創造する

N中等部 ネットコースでは、「21世紀型スキル学習」の一環として、ものづくりゲーム「マインクラフト」(以下、マイクラ)(※)を授業で活用しています。
※世界中で累計一億本以上販売されている、ブロックを設置して遊ぶものづくりゲーム。素材をもとに建物や家具などを作り、ブロックを組み合わせ、オリジナルの世界を構築していく。近年、プログラミング教育・情報教育・協同学習などの教材として使用されることも多い。
不定期開催ではあるものの、マイクラを使う授業を生徒たちはとても楽しみにしています。
マイクラの授業の目的は、仲間と協力する大切さを学ぶこと。初めてマイクラを使う生徒も多いので、まずは操作に慣れることを目標に、授業を進めていきます。
初回の授業では、マイクラの特性をクイズ形式で学んでいきました。以下のスライドは、授業で出したクイズです。さて、正解は分かりますか?
正解は2番の2011年です。2009年5月10日にPCでの開発が始まったマイクラ。シンプルでありながら探索、モノづくりが楽しめるゲーム性が好評を博し、2010年末にベータ版が出るころには、正式版のリリース(2011年11月18日)を待たずして世界的な人気を誇っていました。
マイクラにまつわる知識を得たあとは、グランドルールの確認を行いました。N中等部では、マイクラの世界に入る上で、以下のルールを設けています。
・楽しい授業にするために、相手のことを思いやりましょう
・困った時は先生やTA(ティーチング・アシスタント:以下、TA)の先生に相談しましょう
・マイクラを初めてプレイする人もいます。やったことある人は優しく教えてあげましょう
・マイクラ上では名前が分かりません。困っている人がいたら助けてあげましょう
ゲーム内でも安心・安全に過ごせるよう、生徒と約束をしてから、マイクラの説明動画を視聴。準備を整え、実際にマイクラを起動し、同じサーバーに全員で入ります。この日は、拠点となる家を各自で作っていきます。
ブロックで自分の家を作ることは、マインクラフトの魅力のひとつ。
本格的な家づくりは初心者には難しいため、最初の授業では、シンプルな四角形の家(通称:豆腐ハウス)の作り方を学びました。
「簡易的なおうちで良いよ!」と声をかけていたものの、生徒たちは意欲的に取り組み、大小さまざまの自宅を制作していました。操作が分からず困っている生徒がいると、マイクラ上級者の生徒がフォロー。生徒同士で助け合っていた様子が、印象に残っています。
2回目の授業は、初回授業の復習と、グランドルールの確認からはじまります。この日の目標は、ジェットコースターの作成。
前回同様、説明動画を視聴したあと、ジェットコースターの作成にチャレンジします。大きなジェットコースターから、距離のあるもの、コンパクトなものまで、個性豊かなジェットコースターが、続々と完成していきます。
授業の最後には、仲間が作ったジェットコースターに乗り込み、楽しいひと時を過ごしました。
この授業でも、困っている生徒に対して、他の生徒が手ほどきする場面がありました。また、教職員、TAが、マイクラ上級者の生徒から操作について教えてもらうことも。
このように、生徒たちは、モノづくりを楽しみながら、仲間と協同、協働する大切さを学んでいます。
想像力、発想力次第で、無限に広がっていくマインクラフトの世界。これから、どのように発展していくのかが楽しみです。
今後の学習の様子は、またブログでお伝えしていきます。