N中等部ブログ
【ネットコース】21世紀型スキル学習を通して学んだ生徒の声
2020年4月に始まったN中等部ネットコース。早いもので今年度の学習も残りわずかとなりました。
今回は生徒たちが学んできた「21世紀型スキル学習」の学習内容と生徒たちの声をご紹介します。
21世紀型スキル学習では、「Collaboratory(コラボラトリー)」、「Mindnaut(マインドノート)」、「everythink(エブリシンク)」というそれぞれのパートの学習に加え、「Minecraft(マインクラフト)」(※1)を使った協働学習を行います(※2)。
※1 ブロックを設置して遊ぶものづくりゲーム。素材をもとに建物や家具などを作り、ブロックを組み合わせ、オリジナルの世界を構築していく。近年、プログラミング教育・情報教育・協同学習などの教材として使用されることも多い。なお、N中等部ネットコースで使用している製品は、Minecraft公式ではありません。Mojangから承認されておらず、Mojangとは関係ありません。
※2 N中等部通学コース及びネットコースでは、年4回(4、7、10、1月)の入学機会を設けています。入学時期により実施内容や進度は異なります。
まずは、各パートの授業の内容をお伝えします。
■Collaboratory
Collaboratoryは、Collaboration(協働する)とLaboratory(実験室)の造語。社会で必要とされる協働やコミュニケーションの取り方を実験的に学んでいきました。
「見る・聞く・話す」についての学びを深めたり、コミュニケーションタイプ診断を行ったり。また「アサーション」と呼ばれる自分も相手も傷つけないお願いの仕方やコミュニケーション方法も学習しました。
■Mindnaut
“mind(精神)”と“ naut(航海士)”を組み合わせた造語であるMindnaut。「ときに荒れる心の海を自分の目的地に向かってうまく航海できる操縦士になってほしい」という願いが込められています。このパートでは、自身の感情と向き合う情動スキルを学びます。
怒りとの向き合い方を始め、「リフレーミング(物事を見る枠組みを変え、別の枠組みで捉えなおすこと)」、「マインドフルネス(集中力、学習能力、 ストレス軽減などが期待できる呼吸法)」について理解を深めました。
■everythink
everythinkのパートでは、創意工夫と試行錯誤の手を止めないために自分の個性に合った思考法と表現法を学びました。具体的には、批判的思考、類推的思考、造形的思考、論理的思考を学習。多様な思考スキルに触れて、自分の個性に合った思考スキルを探っていきました。
■Minecraft(マインクラフト)
クラスメイトと協力しながら、、ジェットコースターや秘密基地の他、不便だけどホッとする家などを作りました。
不便だけどホッとする家は、見た目はボロボロでも一息つく縁側がある家、50階建ての家、地下のある家など個性豊か。一見「生活しにくいのでは?」と思う部分がある家は、家の中を覗くとさまざまな創意工夫が施されていました。
最後に、それぞれのパートを学んだ生徒の声を紹介します。
■Collaboratory
・自分のアサーション(対人コミュニケーションスキル)タイプを知ることができた。・アサーションタイプを理解して、シチュエーションに合わせた自分の対応をしっかり考えられた。
・言語化って結構難しいんだなと思った。
■Mindnaut
・私もこれを機に怒りをコントロールできればいいなと思った。
・(リフレーミングのワークを通して)いろんな発想ができてうれしかった。
・その人の考えそうなことを想像するのは楽しいし、その人の立場だからこそできること考えられて楽しかった。
■everythink
・類推的思考を学んだ。特徴と仕様で色々なものを連想することができた。
・人によって感じることが違うと学んだ。
■Minecraft(マインクラフト)
・授業に集中することができた。別グループの作品もとても良く自分たちのグループにはないアイデアもあり、とても楽しく授業を受けられた。
・良いアイデアを出すことはできたけど、きちんと形にすることが出来なかった。
授業を通して「うまくできなかった」「自分ひとりではむずかしいかも」と少しネガティブな思いをした生徒もいるかもしれませんが、その気付きが今後の糧になるはずです。
自分自身に必要な情報やスキルを得て、一人ひとりの生活がより良いものになってほしいと思ってます。