N中等部ブログ
ネットコース初の試み「生徒が作るクリスマス企画2021」大成功!

N中等部ネットコースでは、一年を通じてたくさんのイベントが開催されています。中でも秋から冬にかけては、ハロウィンやフィールドワークなどイベントが活発です。
12月にはネットコース初となる「生徒が作るクリスマス企画」を実施しました。本企画は2種類。授業前の「はじまりの会」内で行うもの、ビデオ会議システム「Zoom」を活用してティーチング・アシスタント(以下、TA)が月に1回の開催しているイベント「TA Zoom企画」内で行うもの。どちらもネットコース生全員(総勢約650名・2021年12月現在)に向けたクリスマスイベントです。
まずは実行委員会の希望者を募集しました。抽選で選ばれた生徒18名と、メンター(教育スタッフ)、TAによる実行委員会での活動がスタート。初回の活動はミーティングです。
各企画ごとにチームに分かれ、自己紹介とレクリエーションを行いました。普段よくやりとりしているクラスメイト、同好会やネット部活とも違い、クリスマス会のために集まったメンバー。ほとんどの生徒が初対面でしたが、レクリエーションを通して少しずつ打ち解けていきました。
その後、メンター、TAも参加する「定期ミーティング」のほか、週に一度、生徒たちが自主的にミーティングを実施。予定のすり合わせはSlack(角川ドワンゴ学園で使用しているコミュニケーションツール)、打ち合わせはZoomミーティング(さまざまなデバイスでミーティング、電話、チャットを行える機能)を活用しました。どちらのミーティングも生徒が主体。企画内容の決定、スライドの制作、実際の運用方法のアイデア・次回のミーティングの日取りまで、すべて生徒が進行しました。
ミーティングでは多様なアイデアがブレインストーミング(※)によって生み出されていきました。
※ 複数の参加者が自由に意見を出し合うことで、既成概念にとらわれずに新しいアイデアや解決策を生み出す手法のこと。
例えば、「みんなでクリスマスツリーを作ろう(Zoomの機能を使ってクリスマスツリーを彩る)」、「スライドにクリスマスイラストを描く」「みんなでクリスマスソングを歌う」「クリスマスに関する創作漢字を作り、答えが一致した数の多い生徒が勝ち」「クリスマスにまつわるクイズ」といったクリスマスならではの企画や
「箱の中身はなんじゃろなクイズ(メンターが物の特徴を教え生徒が当てる)」「ビンゴ大会」「大喜利大会」「絵文字しりとり」「スライドになにかを隠す」といったもの、さらに「Blender」(3Dモデルを作成するソフトウェア)をつかったツリーの飾り付け・オブジェクトの紹介などさまざまでした。
次は生徒たちから出てきたアイデアをディスカッションしながらブラッシュアップ。「クリスマスソングを歌うのはマイクオフの人もいるから難しいかも」「クリスマスツリーをみんなで書くのは楽しいだろうけど、人数を考えるとZoomの画面だと見づらいかもしれない」「クイズはやっぱり楽しい! クリスマスのクイズはやりたいな」など、お互いの意見に耳を傾けながら参加した生徒みんなが楽しめる企画を熟考し、当日使用するスライドを制作していきました。
いよいよ当日。はじまりの会では月曜日・水曜日、火曜日・木曜日のチームに分かれて実施(※2)。
※2 N中等部ネットコースでは、自身のライフスタイルに合わせ曜日を「月・水」、「火・木」から、時間を昼クラス(13:30〜16:00)、夕方クラス(17:00〜19:30)から選ぶことができます。詳しくはこちらからご覧いただけます。
月・水のはじまりの会では、少しずつヒントが明かされていくなかで早押しで回答する「箱の中身はなんじゃろなクイズ」、クリスマスにまつわる◯✖️問題・4択問題を組み合わせた「クリスマスクイズ」を行いました。
例えば、クリスマスにまつわるクイズでは「デンマークに本部を置くグリーンランド国際サンタクロース協会が認定した日本人サンタクロースは何人いるでしょう?」という難問を出題。
正解は「ひとり」です。北海道出身のミュージシャンであるパラダイス山元さんが、難関試験を突破してアジアで唯一の公認サンタクロースとして活躍されています。
火・木のはじまりの会では、4択問題「クリスマスにちなんだクイズ」、スライドに描かれたイラストから指定された色・図形を探し出す「オリジナルミッケ」を行いました。
TA Zoom企画では、TAがZoomのホワイトボード(イラストや図、テキストなどを共有できる機能)を使って描いたイラストを早押しで当てる「早押しお絵描きゲーム」、クリスマスにまつわる3つのお題から参加者がひとつを選び漢字を創作する「クリスマスに関する創作漢字 を作ろう!」、TAがお題の色を伝えたら1分以内に自宅からその色のものを探して見せ合う「色探しゲーム」を行いました。
それぞれのイベントは大盛況。参加した生徒たちから、実行委員に「888888」(拍手、相手を称賛する意味)が贈られていました。クリスマス実行委員の「全員に楽しんでほしい」という思いが伝わったからこその反響だと思います。
また、生徒が制作したスライドからは進行役のメンターに対するさまざまな気遣いが見られました。スライドのスピーカーノート(※3)にメンターに読み上げて欲しい言葉やそれぞれの企画の時間設定が記入されていたり、クイズ問題では誤ってボタンを押しても答えがでないよう問題・答えの間に1枚スライドが挟まれていたり。実行委員の工夫のおかげでスムーズに会を進行することができました。
※3 Google社が提供するウェブベースのプレゼンテーションプログラム「Google スライド」の機能。プレゼンテーションを行う際に、スライドショーで見せる資料のほか、発表者がメモを見ながら発表する際などに活用できる。1スライドごとに 1つのスピーカーノートを作成することが可能。
実行委員の生徒たちからは
「みんなと協力しながら作っていくのが楽しかったです。本番は時間配分なども予定通りにできて良かったと思います!」
「自分では思いつかなかったアイデアが聞けて楽しかったし、アイデアを組み合わせたゲームなども作れて、自分以外の人と一緒に考えることは大切だなと思いました」
「はじめての経験でしたがとても楽しかったです。次回はさらに意見が出せるよう、アイデアを準備をしておきたいと思います」
「アイデアを出すのが楽しかった。あまり自分のアイデアは出なかったけど、みんなが助けてくれたのでうれしかったです」
「楽しかったです! 良い経験になりました」
といった声が寄せられました。
普段21世紀型スキル学習などで学んでいる、他者と協同/協働するコラボレーションスキルなどを活かしながら取り組んだクリスマス企画。実行委員にとっても、参加した生徒たちにとっても、思い出に残るクリスマスになったのではないでしょうか。