N中等部ブログ
【ネットコース】ネットコース生限定 リアル交流イベント
通学キャンパスでレクしよう!

7月23日(土)、新宿キャンパス(東京)、江坂キャンパス(大阪)で、ネットコースに通う生徒の交流イベントを開催しました。
ネットコースでは普段、ビデオ会議システム「Zoom」で授業を行い、Slack(角川ドワンゴ学園で使用しているコミュニケーションツール)でコミュニケーションを取っています。交流イベントの目的は、イベントを通じて生徒同士の交流をつくること、「21世紀型スキル学習」(PBL)で学んだスキルを活かすことです。
交流イベント当日は自己紹介のあと、ゲームやレクリエーションを行いました。
内容は以下の通りです。
1.自己紹介(1グループ4人〜5人で)
呼ばれたい名前、自分の性格・特徴、趣味・特技、好きな場所などを発表しました。
2.共通点探しゲーム&グループ名決定
共通点になりそうなテーマをできるだけ多く探していくゲームです。
出てきた共通点からグループ名を決めていきました。ユニークなグループ名がたくさん登場しました。
3.ペーパータワー
紙でタワーを作りどれだけ高くできるかを競うゲームです。150センチを超えるタワーも登場しました。
4.クイズ
回答グループとヒント出題グループに分かれて「ヒミツ」の言葉を正解することを目指すゲームです。
ヒントが同じものになってしまうと回答者への情報が少なくなってしまうので、いかに被らないヒントを考えるかがポイントです。
5.ジャンル別トーク&好きなゲームで遊ぼう
各テーブルごとに話す内容や遊びたいゲームなどのテーマを設定し、生徒同士、自由に交流しました。
6.リアル放課後タイム
ネットコースでは授業後、生徒同士が交流する「放課後タイム」という時間を定期的に設けています。
キャンパスでも実施したところ、時間ギリギリまで交流を楽しんでいました。
イベントは大盛況でした。
当日の様子を、交流イベントに参加したネットコースキャンパス長の山本さんと久保田さん、そしてメンターの三宅さんに聞きました。
まずは、キャンパスの当日の雰囲気について聞きました。
久保田
「新宿キャンパスはとても広くリラックスして過ごせる環境でした。ボードゲームや卓球台など、交流を深められるアイテムもたくさんありました。卓球台が特に人気で代わる代わる生徒たちが遊んでいました」
三宅
「江坂キャンパスは3Dプリンターやベース、ギターなども置いてあって、自由で活気に溢れた空間でした。スピーカーから軽快な音楽が流れる中、生徒やメンターの話し声が絶え間なく響いていました」
山本
「私も新宿キャンパスに行ったんですが、BGMがとても新鮮で良かったですね。パソコンではなく、大きなディスプレイでイベントが進行していたことも印象的でした。ネットコースの場合はパソコンのサイズは関係ないですから(笑)。目の前に生徒がいるからこその光景だなと思いました。何よりもうれしかったことは、キャンパスにたくさんの笑い声が響いていたことです。ネットコースでは発言の時以外はマイクをオフにして下さいと伝えているので、実際に笑い声を聞く場面はなかなかないので」
次に生徒の様子について尋ねました。
久保田
「江坂キャンパスでは最初は緊張気味の生徒が多かったようです。しかし最初のグループワークを終えたあとの休み時間や放課後タイムでは、笑顔がたくさん見られました。友だちづくりの瞬間を間近で見ることができて嬉しかったです。また、ひとつのきっかけで気軽に交流できる生徒たちの柔軟さにも感動しました」
三宅
「イベント開始直後から生徒だけで自己紹介や役割決めをして、普段メンターやティーチング・アシスタントが行っているファシリテーション(プロセスを達成するためのサポート)も生徒自身が行っていました。こうしたやり取りをしていく中で、はじめは緊張もあって下を向いていた生徒が次第に正面を向いて楽しく談笑する空間が出来上がっていきました。レクリエーションでは本気でアイデアを考え、実行し、時には大きな歓声が上がるほどの盛り上がり。休み時間や放課後タイムには、自分の“好き”を共有し合い、笑顔で楽しむ姿が見受けられました。主体的に行動して友だちの輪を作っていく生徒の姿に、私も感動しました」
山本
「新宿キャンパスでは普段の授業の3倍くらい大きな声で話している生徒もいて、印象的でした。普段のネット環境では、音量に配慮してコミュニケーションを取っている生徒が多く、元気いっぱいに声を出す姿は新鮮でした。印象的だったことは他にもたくさんあります。メンターがいなくても生徒同士で交流していたこと、生徒の目がキラキラしていたこと、アクティブリスニング(積極的傾聴)ができていたこと、相手を思いやって発言していたこと、アイデアがどんどん出てきていたことなどです。21世紀型スキル学習で培ったスキルを大いに発揮して思い切り楽しんでいたように感じました」
三宅
「ネットの空間がリアルに変わっただけだなと思いました。チャットは談笑に、カメラオンは実際に目を見て話すことに。生徒同士のやりとりには、21世紀型スキル学習で学んだコミュニケーションスキルが活用されていて、メンターとしてはうれしい限りでした」
山本
「N中等部では授業ごとにグランドルールを設けています。グランドルールはお互いのことを考え、一人ひとりを尊重するために守る約束です。この日はグランドルールはありませんでしたが、お互いに思いやることを忘れずに交流しあってきた生徒同士だからこそ、すぐに打ち解けあえたのだと思います」
交流会に立ち会った感想を聞きました。
久保田
「今回のイベントを通して生徒の反応を直に感じることができました。仲間と話している時の温度感、話し合いをしている時の集中力、発表している時の緊張感など、普段の授業の時とは生徒も感覚が違ったと思いますが、画面上だけではわからなかった生徒の心の動きについて感じ取ることが出来ました。普段、画面の向こう側でも同じように心の変化があるのだろうな、と思いました」
山本
「私も、十人十色の表情や反応を感じ取ることができました。生徒たちの様子を見て、伝える意識と受け止めの感度を上げれば、ネットでもリアルと同じくらいのコミュニケーションは可能であるのではないかとも思いました。より一層、想像力を膨らませて生徒に向き合っていきたいです」
最後に、三宅さんが、ある保護者の方に今回のイベントの様子をお伝えした際のエピソードをご紹介します。
保護者の方の第一声は「え?」だったそうです。
生徒が明るく積極的な姿勢でイベントに参加したことに大変驚かれたそうです。
三宅さんは「逆に私は普段の自宅での姿を知らなかったので、そこまで驚かれるとは思わず、私も驚きました。お互いに“え?”という感じでした(笑)」と話していました。
イベントを開催すると、生徒から「メンターなどの職員は画面の向こうにしかいない、AIなのではないかと思っていた」と言われることがあります。「実際にネットコースのメンターは存在するのか?」を確かめるためにも!?、ネットコースで培ってきたスキルを使ってみるためでも、友だちづくりの場にするためでも、目的は1人1人違って構いません。
今後もネットコースの生徒がリアルに交流する機会を作りますので、ぜひ一緒に楽しみましょう!
今回ネットコースの交流会に参加に参加してくださった生徒の皆さん、送り出してくれた保護者の皆さん、ありがとうございました。