N中等部ブログ
【講義紹介】チームで協働する力を磨く「21世紀型スキル学習」
実際どんな授業をするの?

N中等部 ネットコースでは、4月27日(月)・4月28日(火)から、ビデオ会議ツール『Zoom』を活用したオンラインがはじまりました。
これから21世紀型スキル学習の授業を進めていくにあたり、具体的にどのようなことを学んでいくかを生徒たちに説明しました。
まず、現在取り組んでいる21世紀型スキル学習の「Collaboratory(コラボラトリー)」について解説していきます。
「Collaboratory」とは、“Collaborate(協働すること)” と“laboratory(実験室)” を合わせた造語です。協働について実験的に学んでいく場として、社会で必要とされる協働やコミュニケーションの能力を伸ばすことを目的とした授業を行います。
授業に必要な情報をみんなで覚えていくことも、「知る活動」という名のCollaboratoryです。ここでは、コラボレーション(協働)は、実際にどのような場面で行われているかを考えていきました。
生徒たちからは、
・ゲームとキャラクター
・アニメーターと声優
・映画監督と出演者
・本の編集者と作家
など、コラボレーションの例が次々とあがっていきます。日常的に触れている作品に、コラボレーションが溢れていることに気づきました。
また、先のオリエンテーションでも学んだ「グランドルール」のポイントを改めて伝えました。
N中等部 ネットコースでは、生徒たちにとって安心・安全な場所をつくるために「互いのことを考え、一人ひとりが大切にしていることを尊重しましょう」というグランドルールを設けているほか、授業、コミュニケーションツール「Slack」などでの活動、21世紀型スキル学習で取り組むワークにも、それぞれのグランドルールを用意しています。
授業内および今回実施するワークのグランドルールを再度確認した上で、『Zoom』の「ブレイクアウトルーム」(複数のセッションに分けられる機能)を使い、複数のグループに分かれ、教職員、TA(ティーチング・アシスタント:以下、TA)とともに「そうですねゲーム」に取り組みました。
「そうですねゲーム」とは、話し手の言葉に対して、聞き手が「そうですね」と答えていくゲームです。
例えば、
A:「東京タワーは東京にありますね」
B:「そうですね」
A:「大阪城は大阪にありますね」
B:「そうですね」
といった形で会話をしていきます。
聞き手は「そうですね」と答えるだけのシンプルなゲームですが、話し手は「自分の話を聞いてもらっている」という気持ちになり、安心感を得ることができます。普段の会話のなかでも「そうですね」と受け入れてもらうと、気持ちが和らぎますよね。ぜひ一度お友だちやご家族と試してみてください。
今後のワークでは、21世紀型スキル学習の中の「Collaboratory(コラボラトリー)」の授業を通して協働について学んでいきます。
「聴くボタン」というパートでは、話を聴くときに重要なポイントを説明した上で、実践する予定です。
今回の授業のように仲間と交流を楽しみながら、総合的なコミュニケーション、コラボレーションスキルを高めていきたいと考えています。
学習の様子は、またブログでお伝えしていきます。