私がワークショップをやりたいと思ったきっかけは、メンター（教職員）が「生徒主宰のワークショップを誰かやってみないかな？」と言っているのを聞いたことです。

中学1年生のころから、趣味で四つだたみを編んでいました。
昨年度の自由選択（※）の時間に、よつだたみ編みで作品をつくっていたところ、友だちが興味を持ってくれ、一緒に作ったことを思い出し「ワークショップを開いてみようかな」と考えました。
※　N中等部の通学コースは週5日・週3日・週1日の3つの通学スタイルを用意しています。自由選択は、週5コースは週4コマ、週3コースは週2コマ設けています。

もともとは1回だけの予定でしたが、メンターが「他の編み方でもワークショップをやってみたら？」と後押ししてくれたので、編み方を変えて、第2弾、第3弾とやってみました。

第1弾のワークショップではみんながとても楽しんでくれて喜びを感じた一方、教えることの難しさを実感。その経験を生かし、第2弾、3弾では、参加してくれた生徒に分かりやすく伝わるようにと、スライドや動画などを作りました。

近藤さんのコメント、いかがでしたか？
好きなことを、みんなに伝える目的で近藤さん自らが企画、実施し、回数を重ねる毎に工夫していったことがわかりました。

では、ここからはワークショップに参加した生徒の声をもとに、当日の様子についてご紹介します。

ワークショップは任意での参加ですが、当日キャンパスにいたほとんどの生徒が参加しました。

まず近藤さんが生徒の前に立ち、作り方の説明をします。
堂々としていて聞き取りやすく、かつ明るく楽しい雰囲気で進行していました。
複雑な編み方を分かりやすく伝えるために試行錯誤をし、表示するスライドも工夫していたので、多くの参加生徒から「スライドと説明の技術が上がっていて、とても分かりやすかった」、「難しいことのはずなのにわかりやすい説明ができていてすごい」といった声があがっていました。

スライドを使って一通り説明したあと、近藤さんが各テーブルをまわって直接手解き。
細かく気配りし、ていねいに伝えていました。
生徒たちからは「最初は少しわからなかったところもあったけど、直接教えてもらって自分で作ることができた」「とっても楽しかった」「難しいけど面白い！」という声も。
四つだたみの楽しさを知ることができたようでした。

最後に、今後にむけた近藤さんのコメントでブログを結びたいと思います。
「第2弾の時に動画をつくりましたが、それだけだと伝わらなかった部分があったので、コマ撮りのような形で細かく区切り説明を足し、スライド（説明書）を見るだけで作ってもらえるように工夫しました。今後の目標は、もっと多くの人にものづくりの楽しさを知ってもらうことです。四つだたみキーホルダーをハンドメイドマルシェのようなイベントで売ってみたいなと考えています。その一歩として、来年度の「磁石祭」の出展募集に、販売・ワークショップの両方で応募しました。友だちと一緒に挑戦できたらいいな、と思っています」

自分の好きなこと、得意なことを伝え、喜びや新たな企画展開のアイデアが生まれたようです。
一方の参加生徒も、新たなことを知り、ものづくりの自信につながったように思います。
これからの作品づくりにも応用ができそうです。