N中等部ブログ
【池袋】目指せイケイケ!~キャンパスオリジナル授業~
※内容は2024年3月時点の情報です。
週5生(※)のみが通学する木曜日のPBLは、2023年度からキャンパス独自のさまざまな内容が展開されています。
※1 N中等部の通学コースは週5日・週3日・週1日の3つの通学スタイルを用意しています。
今回は池袋キャンパスで実施している「 イケモク」の授業内容をご紹介します。
N中等部のPBLでは、VUCA(先行きが不透明で、将来の予測が困難な)時代に必要なさまざまなスキルを学んでいます。
では、さらにどんなスキルが身に付く機会・カリキュラムを用意するか?
「そのスキルを活かしつつも、身も心も元気でいて欲しい!」池袋キャンパスメンターのそんな思いから生まれた授業がイケモクです。
「イケモク」とは、池袋とイケイケと木曜を組み合わせた造語。
イケイケという単語の定義自体曖昧ですが、どんなことでもポジティブに捉えて欲しいと考えてたので、あえて抽象的な単語を選びました。
イケモクで大切にしているのはワンランク上の自分になること、そして生徒・職員ともに心から楽しむことです。
前日の水曜日に「明日はどんなことやるの?」と質問が上がるくらい毎回のテーマ・ワークを楽しんでくれているようです。
毎月決まったテーマなどなく、「我々職員が生徒に伝えたいことはなんだろう?」「社会に出て役立つことはなんだろう?」「楽しいイベントといえばなんだろう?」と日々試行錯誤しています。
例えば2024年の一発目には、「将来どこかで役に立つかもしれない一芸を覚えよう」という意図で一芸大会なども行いました。
また、授業を企画する中で「社会に出て働いてる人たちが一番イケてるよね」 と話がまとまり、2023年度の後半は特に「働く」ということについてフォーカスを当てたものを数多く取り上げました。
実際の職場に赴いたり、業務を経験することで、将来設計をする参考になればと考えました。
実施した一部の授業を紹介したいと思います。
まず初めに「働く」について考えるために、実際に働いている人にインタビューをするという授業を実施しました。
初回はキャンパスのメンター、TA(ティーチング・アシスタント)に対して、記者会見のような形式で直接質問しました。
インタビューをする際に意識してほしいこととしては、クローズドクエスチョンとオープンクエスチョンを使いこなすことや、5W1Hを使って具体的に聞くこと、質問の優先順位を考えることなどを伝えました。
働くことについての素朴な疑問であったり、なぜその職業に就いたのか、あなたにとって仕事とはなんなのか、上手くいったこと・いかなかったことなど、なかなか鋭い質問が飛んできました。
次に先ほどの授業を活かし、実際の職場で働いている人たちへインタビューと見学に行きました。場所はステンドグラス工房です。ここでは、ステンドグラス、積層ガラス、陶板レリーフ等の壁画、彫刻、モニュメント、エッチングガラス等美術意匠の企画・制作・施⼯、インテリアデザイン、家具、サインの企画・製作・施⼯を行っています。
生徒たちは制作過程の見学や、業務内容や働くことについての質問を行いました。一つ一つの作業を丁寧に行い、生徒の質問に真摯に答えてくださいました。
目の前で作成されている美しいガラスを見る、触る経験も良い刺激になりました。
生徒たちも、「知りたいことが色々知れて作品の種類の多さも分かったのでかなり役に立つ経験だと思った」「さまざまな仕事やプロセスを見れて良かった」との感想を話していました。
最後に、ビジネスマナーを学ぶ授業を実施しました。
ビジネスマナーは「働く」際に必ず必要になり、社会に出た後も武器になると思い、授業として組み入れました。
マナーとルールの違いを説明した後、尊敬語・謙譲語の使い分け、クッション言葉、ビジネスシーンでは避けた方がよい表現など、クイズ形式で楽しく学習しました。
この授業の一番の目玉は他キャンパスのメンターに向けて電話をかけることです。
授業を通して学んだ敬語やクッション言葉などを発揮する絶好の機会です。
生徒は非常に緊張しながらも要点をまとめ、丁寧な言葉で自らの願いを伝えており、授業で学んだコミュニケーションを取り入れ、レベルアップしたのではないかと感じました。
生徒たちから「電話した時、緊張してカタコトみたいになってしまった。でも初めての家族以外の電話にしてはいいと思った」「さまざまなことを本日で学ばせていただけたので、これからもいかせていけるように用心したい」「その場にあった適切な言葉、言動を選択するのがいかに難しいことかがわかった」等の感想をもらいました。
今回は「働くこと」にフォーカスした取り組みについて取り上げさせていただきました。
これ以外にも、池袋キャンパスでは、風邪を予防してキャンパスに元気に来てもらおうという狙いで行った「石鹸づくり」や、日頃お世話になっている人にありがとうの気持ちを込めて贈る「サンキューボックス」を作ること、科学館や植物園、美術館におでかけすることなど、幅広い活動を行ってきました。
これからも我々の想いも込めつつ、生徒に職員共に「イケイケ」になれる授業を展開していきます。