N高S高と共通したあたらしい教育

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N高S高と共通したあたらしい教育

アドバイザリーボードメンバー
からのメッセージ

上野 千鶴子

社会学者 / NPO法人ウィメンズアクションネットワーク 理事長上野 千鶴子

学校って息苦しい。
学校が好きだった人には、めったに会ったことがない。
でも逃げられない、と思っているキミへ。
もうひとつの選択肢がある。
N高のNは、ネットのN。ネットだって居場所を提供してくれる。
だが今度はネット空間が息苦しくなったら?
いつでも逃げていいんだよ。キミのいのちとひきかえにしなきゃいけない場所なんて、どこにもない。
N中等部はきっと、新しい居場所の作り方を教えてくれる

PROFILE

京都大学大学院社会学博士課程修了。1995年から2011年3月まで東京大学大学院人文社会系研究科教授。2011年4月から認定NPO法人ウィメンズアクションネットワーク理事長。専門は女性学、ジェンダー研究。

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宇野 常寛

評論家 / 「PLANETS」編集長宇野 常寛

教育というのは要するに、自らの周りを取り巻く状況に子どもたちが絶望したときに、その状況を変えることで希望を持ってもらうための装置である。けれど、僕たちはいつのまにかそのことを忘れてしまっていて、その結果、本来学校が持つべき教育の機能が充分に働かないこともある。そして僕たちは、そういった状況に対する救済措置を、さらに求めることになるのだ。このようなニーズに答えるのがN高だと、僕は理解している。

N中等部の創設は、そんな不合理な状況下にある、より若く、より無力で、より不器用なローティーンたちのためのプロジェクトだと、僕はそう確信しています。

PROFILE

立教大学兼任講師。『リトル・ピープルの時代』(幻冬舎)、『日本文化の論点』(筑摩書房)、『遅いインターネット』(幻冬舎)、石破茂との対談『こんな日本をつくりたい』(太田出版)など著書多数。

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斎藤 環

精神科医 / 筑波大学 医学医療系 社会精神保健学 教授斎藤 環

かつて、人生で一番幸福だった時期は? と問われて「中学二年生」と答える子が多かった。反面、ひきこもっている青少年にとって、一番辛かった時期が「中学時代」であることも少なくない。
不登校が中学一年生で激増することからもうかがい知れるように、思春期を迎えつつある子どもたちにとって、「中学時代」は特別な時期だ。スクールカーストが固定化し、いじめが激化し、教員からの指導も厳しくなる。この時期を乗り越えられずに挫折する子どもたちがいかに多いことか。
同調圧力のきつさ、協調性重視の理不尽さ、あまりに厳格な校則。子どもたちを縛るこうした不条理から完全に自由な教育空間があってほしい。学校空間で傷ついた子どもたちを診てきた精神科医として、それは切実な要望でもあった。
N中等部は、きっと僕のそんな期待に応えてくれる場所になるだろう。従来の中学校に違和感を感じる子どもたちが、希望を託せる空間。そこで彼らが見出すのは「適応のための勉強」ではなく、「自由になるための勉強」であるはずだ。

PROFILE

筑波大学医学専門群卒業。医学博士。爽風会佐々木病院診療部長を経て、筑波大学教授(社会精神保健学)。専門は青年期の精神病理学、病跡学、精神分析。『オープンダイアローグとは何か』(医学書院)など著書多数。

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鈴木 翔

教育社会学者/東京電気大学 理工学部鈴木 翔

特別な理由はなくても、今いる学校の雰囲気が「なんとなく自分には合わないな」と思う中学生はたくさんいます。同じように、特別な理由はなくても、勤めている会社の雰囲気が「ちょっと苦手」と感じている大人も結構います。子どもも大人も一緒です。一つ違うのは、大人には「やめる」「別の会社に転職する」という選択肢が残されているけれど、義務教育段階の中学生には、そうした選択肢がほとんど残されていないということです。この選択肢を増やそうと様々な試みが行われてきましたが、まだまだ義務教育段階の「選択肢」は少なく、特定の目的に特化した場に偏っているのが現状です。そのため、自分の可能性の幅を広げて成長したいと願う中学生には、自分に合った選択肢が見つかりづらいという課題がありました。N中等部では、高校卒業後やその後の将来の様々な形を見据えた上で、カリキュラムが用意されているという特徴があります。ですから、学校はもちろん、その他の「選択肢」に対しても違和感を持っている中学生にとっては、きっと新たな選択肢の一つになってくれるのではないかと期待しています。

PROFILE

専門は教育社会学。主な研究テーマは中高生の交友関係。学生や教師へのインタビュー調査を実施。教室を支配する「地位の差」をあぶりだした『教室内カースト』(光文社)は、生徒・教師の実態に迫る一冊で、若手社会学者のなかでも一目置かれる存在。

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中室 牧子

教育経済学者 / 慶應義塾大学 総合政策学部 教授中室 牧子

優れたジャーナリストであるポール・タフは、脳科学、心理学、経済学など様々な学問の知見を総動員した近著『私たちは子どもに何ができるのか:非認知能力を育み、格差に挑む』の中で、「非認知能力は、読み書き計算のように教えて身につくものではない。「環境の産物」なのだ。」と述べています。何かに粘り強く取り組んだり、誰かにいわれてやるのではなく自ら取り組んだりする力のことを「非認知能力」といいますが、近年の経済学の研究は、この非認知能力が、子どもたちの将来の成果に与える影響がとても大きいことを示しています。私は、N中等部は、非認知能力を獲得するための授業を核とした「環境」を提供する場となることを期待しています。そして、この中等部に通う全ての生徒様にとって、自分の能力を伸ばし、成長できる機会となることを願っています。

PROFILE

慶應義塾大学卒業後、コロンビア大学で学ぶ。慶應義塾大学総合政策学部教授。デジタル庁デジタルエデュケーション統括、公益財団法人東京財団政策研究所研究主幹を兼任。規制改革推進会議など政府の審議会で有識者委員を務めるほか、地方自治体の教育振興計画の改定にも携わる。専門は教育経済学。

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古市 憲寿

社会学者古市 憲寿

僕は、学校という場所が好きではありませんでした。たまたま同じ年に、同じ地域に生まれただけなのに、朝から夕方まで狭い教室に軟禁され、同じカリキュラムを押しつけられる空間を憎んでいました。不登校になりかけたこともあります。勝手に毎週月曜日を休みにしたり、何とか理由をつけて学校に行かなかったりして、周囲とはよくぶつかっていました。今思えば、教育における選択肢の少なさにいらだっていたのかも知れません。N中等部の誕生を応援したいと思います。選択肢の多い社会は、豊かな社会だと考えるからです。本来的に「できない人間」というのはいないと思っています。その人が「できない」のは、ただ環境とマッチしていないだけ。絶対にその人が「できる人間」になる場所があるはずなんです。優れた才能がありながら、今の中学校になじめない生徒。革新的すぎて、既存の学校では対応できない生徒。一人でも多くの彼らがN中等部で居場所を見つけられることを祈っています。また、N中等部の存在は、実際には地元の学校に通い続ける子どもにとっても安心材料になると思います。「もし今の中学校に居づらくなったら、N中等部に行けばいいや」といったように考えられるからです。N中等部が、既存の教育機関に対するただの「受け皿」ではなく、トランポリンのように子どもたちを飛躍させる「希望の場所」になることを願っています。

PROFILE

若者の生態を的確に描出した著書『絶望の国の幸福な若者たち』(講談社)で注目される。識者として「クールジャパン推進会議」委員などを歴任。『平成くん、さようなら』(文藝春秋)など著書多数。

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