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【名古屋】キャンパス生徒による「N中等部のすゝめ」

【名古屋】キャンパス生徒による「N中等部のすゝめ」

 

 

このブログは、名古屋キャンパス3年生、水谷勇貴さんに書いてもらいました。

 

こんにちは! 今回のブログでは名古屋キャンパスでの1年間を振り返りながら、N中等部への思いを綴ります。ブログを読んでいただいている方の参考になれば幸いです。

 

■プログラミングLT大会で発表

7月に、「プログラミング学習」の成果をキャンパスごとに発表する「LT大会(※1)」が行われました。

 

※1「LT」…「Lightning Talk(ライトニングトーク)」の略で、5分程度の短いプレゼンテーションを指します。LT大会では、現在取り組んでいる技術的な試みの発表を行います。

 

N中等部に入学してからプログラミングを始めた初学者の私も、軽い腕試しのつもりで発表してみることにしました。コミュニケーションツール「Slack」でイイ感じに使えるダイスボット(※2)が見つからなかったので、簡単なプログラムを作成したことをスライドにまとめて発表しました。

 

※2 ダイスボット…チャットソフトでダイスを振ってくれるロボットのようなツールのこと。

 

今回私が作ったのは、チャットソフトでダイスを振ってくれるロボットの様なツールを作成しました。“x”d”y”とチャットすると、y面のサイコロをx個判定してくれるツールで、判定の目標値を設定することもできます。目標値の複数設定も可能です。

 

 

 

実のところ、当時はコード記述よりもプレゼンテーションに難儀しました。私は、N中等部に入学する前は人前に立って発表する機会がなかったので、発表前はもの凄く緊張しました。ただ、最終的に発表は成功に終わりました。

 

先生方から労いの言葉をいただき、プログラミング講師の方から作品へのフィードバックをいただき、共通の趣味を持ったクラスメイトの友人ができ......。勇気を振り絞って一歩踏み出した挑戦は最高の結果に終わりました。

■文化祭

11月の文化祭では私は実行委員を担当し、文化祭を成功させるお手伝いをしました。

2020年度に新設された名古屋キャンパス。当然文化祭も前例がなく、何も足掛かりがない状態から準備が始まりました。

簡単な指針は先生から示されるものの、企画立案から予算管理、当日の進行までいちから組み立てて、すべてが生徒主導!実行委員である私たちが動かなければ何も進みません。私は焦燥感に駆られていました。

 

ビジョンを考えて示して、Googleフォーム(※3)で企画を募集して、認識を擦り合わせて、プレゼン資料を作成して、進行を管理するためにガントチャート (プロジェクトを管理するためのスケジュール表)を作って……。時には夜遅くまで作業をした日もありましたが、どうにか準備進行は順調に進んでいました。

 

※3 Googleフォーム…IT企業であるGoogle社が提供するサービス。レジャーの計画、イベント参加者の管理、ミニ投票などを行うことが可能。

 

ところがある日。放課後行われたミーティングの終わり、先生に呼び止められました。一度立ち止まって、落ち着いて周囲に目を向けようと。質を追求してどんどん進めて行こうとしていた私と、ゆるく進めていこうとしていた周囲との間にギャップがあるのではと諭されました。また、1人で抱え込まずに仕事をみんなで分担した方が良いと勧められました。

事実、私は周囲に目を向けずひたすら自ら定めたタスクを終わらせることに邁進していました。みんなのための文化祭であることを忘れて、ただひたすらに突っ走っていたように思います。

 

「これではマズイのだ!」と気付いたのは、もう少し後のことです。私が認識の共有や相談を怠り強引に進めすぎたことで、全体の合意がないまま進行しているタスクがあったり、いつの間にかなかったことにされている企画があったり、準備進行は混迷を極めました。終いには、実行委員ですら何をすれば良いのか分からない状態になってしまうことに。

 

いま振り返ると、自分にあまり余裕がなかったこともあって、視野が狭くなっていたように思います。私が動かなければ全体の流れが止まってしまうのに、私が動いたらみんなを辟易させてしまうのではと、感じていました。リーダーとしてどのように立ち振る舞うのが正解なのか、皆目検討も付きませんでした。

 

そんないっぱいいっぱいの私に手を差し伸べてくれたのは、友人たちでした。

 

ある友人は、私の代わりに現状を噛み砕いてみんなに説明してくれました。

あなた自身もかなりのタスクを処理していたなかで、頭が上がらないです。ありがとうございます!

 

ある友人は、私に代わって私が処理するべきタスクの一部を引き受けてくれました。

あなたがかなりの量を処理してくれたおかげで、当日までにギリギリ間に合いました。ありがとうございます!

 

ある友人は、文化祭前日に疲労で体調を崩してしまった私が、当日登校できなかった場合の進行代役を引き受けてくれました。

あなたのおかげで精神的な余裕が生まれました。ありがとうございます!

 

これまでほとんど協働経験がなかった私にとって文化祭は苦難と試行錯誤の連続でしたが、同時にたくさんの学びがありました。みんなのおかげで、どうにか文化祭は成功に終わりました!あの時のみんなの笑顔は今も脳裏に焼き付いています。辛いこともありましたが、私は文化祭を通じて人との協働が生み出す力を知りました。ストレスのせいか、一時期胃薬が手放せなかったのも今となってはいい思い出です(笑)。

下の画像は実際に私が作成して使用していたガントチャートです。Googleスプレッドシート(※4)で作成しました。計画通り進んだことの方が少なかったです。

 

※4 Google スプレッドシート…他のユーザーと一緒にExcelファイルの編集ができる、Googleの無料サービス。「Googleドキュメント」や「Googleフォーム」 といった他のアプリケーションとの連動も可能。

 

 

 

 

文化祭用に名古屋キャンパスオリジナルTシャツを外部業者に依頼して作成し、デザインは生徒が考えました。限られた予算と納期の兼ね合いでぎりぎりまでやりとりを重ねたことを覚えています。

 

 

元スタバCEOとリーダーシップについてお話

N中等部では、N高生と合同の特別授業やワークショップが開催されています。私は12月に開催された元スタバCEOの岩田松雄さんと、リーダーシップについて話し合うオンラインワークショップに参加しました。

 

「桃太郎はリーダーだろうか?」という岩田さんの問い掛けから始まったワークショップ。

私は少し考えて答えました。「桃太郎はリーダーだと思う。なぜなら、桃太郎は鬼退治のビジョンを提示しているからである。桃太郎がビジョンを提示することで犬と猿とキジに影響を与え、桃太郎一行は鬼退治という目標に動き始めた。仮に、桃太郎が現れず犬と猿とキジの三人だけだとしたら物語は鬼退治に進まないと思う」

 

この問いに正解はない。だからこそ考え、自分なりのリーダーシップ論を見付けて欲しいと、岩田さんは続けます。

 

ではYouTuberとして活躍しているHIKAKINさんはリーダーだろうか? HIKAKINさんは日々の活動を通じて、何百万という視聴者に今も影響を与えている。リーダーだと思いました。

桃太郎、HIKAKINさん。生まれも時代も影響の与え方も違う彼らには、それぞれのリーダーとしての在り方がありました。私なりの答えは、“人に影響を与え、動かす人がリーダー”というものに落ち着きました。

 

では、優れたリーダーに必要な本質はどこにあるのでしょう?ワークショップは順調に進み……最後に、岩田さんは“パスゴール理論”(※5)というリーダーシップ論を解説してくださいました。

 

※5 パスゴール理論…向かうべき目標やチームメンバーの能力、場所や業務の進行状況など外的要因によって最適なリーダー像は変わる、という旨の理論。例えば、何も目標が定まっていないときはビジョンを提示するリーダーが求められる。目標が定まっており、チームメンバーが優秀な人間なら、無理に干渉せずメンバーをサポートするリーダーが求められるということ。

 

パスゴール理論の概念は、私にとってかなりの衝撃でした。文化祭の準備期間中、常に苦悩していたリーダーとしての立ち振る舞いの答えが、こうして目の前にあるのですから!

 

 

■大学受験に向けての学び

そんな紆余曲折を経て、最近は大学受験に向けて高校範囲の勉強を進めています。どれだけ頭を捻っても理解できない単元もあります。そんなときは、大学生のTA(ティーチング・アシスタント、以下、TA)の先生に解法の説明をお願いしています。目線が生徒に近いTAの先生だからこそ、私たち生徒の悩みに沿った分かりやすい解説をしてもらえます。

また、生徒の距離が近く、気軽に話しやすいのも良い点です。各単元の解法だけでなく、普段の学習方法や人生観などについてもアドバイスをもらったことがありました。常日頃から尊敬できる大学生の先輩にフラットな意見をいただけることはとても刺激になります。

ちなみに今の私の目標は、4月に実施される数学検定の2級に合格することです!

 

 

■中等部で得られたものと注意点

これまでの経験を統括して、1年間の所感をまとめました。

 

●N中等部だからこそ得られたもの

・珍しい体験や面白い人に巡り会える機会

・ITツールを活用する機会

・大学生の先輩(TA)たちと思う存分話せる機会

・自分のやりたいことに効率的に取り組める時間と自由

 

総じて、N中等部は主体的に取り組む生徒をサポートする仕組みが充実しています。基礎的な科目学習から高度なプログラミングまで、自分で考えて一歩踏み出せばさまざまな学びを得られる環境がN中等部にはあります。生徒は、MacBook Airもしくはそれに準ずるパソコンを持って学習に利用しており、さまざまな形でITツールに接する機会も多いです。

また、「コーチング」を始めとして、生徒がそれぞれ抱える悩みへ対応するシステムも存在します。学習について、進路について、人生について、私も相談させていただいたことがありました。

 

例えば私は、一時期対人関係で悩んでいました。人間関係の中で、自分の個性をどこまで出していくか葛藤をしていたのです。また、コミュニティに所属するのならば、周囲に馴染まなくてはと思っていました。自分にあまり余裕がなかったことも、その葛藤を加速させていたように思います。コーチングで先生から忌憚のない意見をいただいたことは、渦中から一歩引いて自分の在り方を見直す良いキッカケになりました。休み時間などに気ままに先生に相談する生徒も多い印象です。

 

●N中等部で過ごす上での注意点

・受動的な姿勢では学びが半減すること

・公式の成績評価は在籍している中学校で決まること

・進路選択について、自分自身の状況と照らし合わせてじっくり考える必要があること

 

N中等部にはさまざまな授業があります。自分の興味や関心に合った授業を見つけられます。映像授業含めて主体的に行動すれば、多くの学びを得られる機会があります。一方で強制ではないので、自分のやりたいことがない場合は、戸惑いもあるかもしれません。

また、N中等部は学校教育法第一条に定められた中学校ではないため、成績評価を出しません。それぞれの中学校の判断になるようです。

進路選択については、個人の状況に合わせて、自分が何をしたいかと考え、自ら進学のルートを切り拓きます。N中等部のコーチング面談の中で進路面談はあります。

 

 

■N中等部に入学する生徒が持つべき意識

私の所感にはなりますが、先人が作り上げてきた道を生徒に一斉に進ませるのが一般的な中学校だとするのなら、生徒が自分だけの道を見つけて進むサポートをする学校がN中等部だと思います。

N中等部に入学してから、「自分の将来に責任を負うのは常に自分」という認識を持つようになりました。それを踏まえて、自分は何をしなければならないのか、自分にとって何が必要なのかなど、時々立ち止まって考えるように意識しています。

 

 

■後輩たちへ

この1年を振り返ると、N中等部という場所だからこそ得られた成長がありました。今の自分の姿を、1年前の私は想像もできません。挑戦する中で、辛いこともあるかもしれません。しかし、一歩踏み出せば見えるものが変わります。あなたにとって、N中等部も選択肢の1つでしかありません。悩みに悩み抜いて、一歩踏み出して挑戦して、あなたが納得できる人生を見つけてください。応援しています!

 

もしも本当につらいときは信頼できる人に相談してみてください。本当に悩んでいるときは誰かに相談してもいいと思います。ご家族、友人、先生……など。

大切なのは、みなさんが健康で幸せに一歩一歩日々を過ごしていけることです。みなさんの幸福を願っています!このブログを読んでくれている人たちが、自分なりの答えをみつけられますように。

 

N中等部では、授業の内容を体験できる参加型の説明会を実施しています。実際に体験してみて得られる気付きもあると思います。よかったら参加してみてくださいね。

 

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