N中等部ブログ
【江坂】「Adobe Illustrator」を使って
世界にひとつだけの自分自身のロゴを制作

N中等部では、21世紀型スキル学習で身に付けたスキルを社会の中でどのように使うのかを学ぶ課題解決型授業「PBL(プロジェクト学習)」を行っています。
PBLのパートのひとつ「SOWZO」は、デザイン思考や意味のイノベーションのプロセスをベースに作成された価値創造のプログラムです。
自分のこだわりをきっかけに、他者にも喜んでもらえるアイデアの発想法を学び、実践しています。
6月末から9月中旬までのSOWZOの授業では、「自分のロゴデザインを作成する」ことを目標に、「Adobe Illustrator」(以下、 Illustrator※)を使って自分自身のアイデアを形にしていきました。
※アドビ株式会社が提供する「Adobe Illustrator」(グラフィックデザインソフトウェア)などのクリエイティブツールを全て使うことができるサブスクリプションライセンス「Adobe CC」をN/S高生に続き、4月からN中等部生も無料で利用できるようになりました。ニュースから詳細をご覧いただけます。「N中等部でもAdobe Creative Cloudが無料で利用可能に」
江坂キャンパスの生徒たちのロゴデザイン制作の過程を紹介します。
まずはロゴに込めたい自身の要素を探って言語化していきました。
とは言っても、自分の中にあるものを急に言葉にすることは難しいものです。
そこで、生徒同士でペアを組み、話し手・聞き手となって、“自分が欲しい情報を手に入れる方法”にチャレンジ。
お互いの好きなこと・ものについてのメモをもとにインタビューをしていきます。「どうして〇〇が好きなんですか?」「それが得意になったきっかけは?」「その長所はどんな時に役に立ちますか?」などの質問に応え、自分の要素(長所・好き・得意)を改めて深掘り。
異なる視点で聞かれたことで、自分では気づいていない要素が言語化されていきました。
インタビューで浮かんだ自分の要素をもとに、色や文字、形を類推しながらロゴの下書きに取り組みます。紙とペンを使ってアイデアデザインをしていきました。
アイデアデザインは複数制作。いくつかのアイデアのラフを形にして見比べることで自分自身の「こうしたい」を明確にしていきます。
また、複数の自分の要素を組み合わせて、ひとつにする生徒も。
その後、同じグループの生徒同士でシェアして、アイデアをさらにブラッシュアップ。デザインを見た生徒からは「騒がしすぎず、大人しすぎず、ちょうどいいラインを保っててすごく良い!」 「シンプルかつ綺麗で、しっかりまとまってる」など客観的な感想が送られていました。
仲間の意見を耳を傾けながら、生徒たちは真剣な表情で手を動かしていきます。
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いよいよ、アイデアのラフをもとに Illustratorで自分のロゴを制作。図形や文字を組み合わせたり、複数のデザインを掛け合わせたりと、ソフトウェアの力を使って仕上げていきました。
世界にひとつだけの、自分のロゴを作成した生徒たち。制作後はキャンパス内で発表会や振り返りも行いました。
ロゴはシールにして自分の持ち物に貼ったり、ホームページやSNSのアイコンにしたり。プログラミング学習の一環でつくった個人のウェブサイトに、「自分が作ったロゴ」として掲載している生徒もいます。
ウェブサイトに掲載されたロゴは、生徒自身が好きなNゲージ(鉄道模型のひとつ)やプラレールを車両や線路のイラストで表現したものです。
車両の車輪部にはプログラミングで学んだHTML(さまざまなデータをコンピュータが読み取れるようにタグ付けする言語)の文法を模して<>などの記号をつかい、複数の要素を掛け合わせて表現しています。
水筒に貼られたシールのロゴは、自分の苗字の一部である「田」をモチーフに、好きなラーメン屋の雰囲気と和風な雰囲気をイメージして制作。
また、自分だけのオリジナルキャラクターをつくって、ノートに挟み、大切に保管している生徒も。
自分で創造したロゴシールは思い入れもひとしお。眺めては思わずにんまりしてしまいそうですね。