N中等部ブログ
【大宮】新入生が困りごとを「QAIKETSU」する
N中等部通学コースでは、5月7日(木)からオンライン通学がスタートしました。本年度から開校となった大宮キャンパスでも、ビデオ会議ツール「Zoom」を活用したオンライン授業に切り替えています。
今回は、5月14日(木)に行われた21世紀型スキル学習「QAIKETSU」のオンライン授業の模様をお伝えします。
タイトルにある「QAIKETSU」とは、「解決」と「Question」を合わせた造語で、この授業は「問い」を通して「課題解決」に取り組むことが目的です。日常生活、社会環境のなかには、様々な問題にあふれています。身近な課題を発見して解決できる力は、これからの時代にとても大切なスキルです。
まずは、デザインプロセスの最初のチャレンジとして、生徒たちにお題を渡します。”プロセスをデザインする”デザイナーになったつもりで、生徒たちには答えを考えてもらいました。
お題の「雨の日の困りごとあるある」に対して、「傘を持っていくのがめんどくさい」「車が隣を通ると水がかかる」「天パが爆発する」「頭痛に悩む」「靴の中に水が入って靴下がグチョグチョになる」「バスが混む」など、生徒たちが実際に体験している“ 困りごと”が、チャット上に書き込まれていきます。
それらの意見に「分かる!」という声があがり、共感の輪が広がっていきました。
授業の最後には、1週間インターネットが使えなくなった時の状況を想定して、その時どうするかをを考えました。
オンライン授業はもちろん、友達とのコミュニケーションツールとしても、インターネットは必要不可欠。「それは困る!」「使えなくなる前に一日猶予をください」などの切実な声が即座にあがりました。
しかし、生徒たちが頭を捻っていくなかで、「その分、運動する」「ボードゲームをする」「ボーッとする」などの前向きな意見解決策が挙がりはじめます。
特に、「普段できないことを思いっきり集中してする」という解決策には、多くの生徒から「いいね!」と共感を集めました。こうして「QAIKETSU」のプロセスが生徒たちによって導かれていきました。
今回の授業では、今後多様なチャレンジをしていく上で必要な「QAIKETSU」のデザインプロセスを学びました。自分だけでは解決できない問題に協力して向き合ったことで、生徒たちのチームワークが高まったように感じています。
大宮キャンパスには、生徒たちから「早くみんなに会いたい!」という嬉しい声が寄せられています。私たち教職員も、生徒たちと直接会ってお話できる日を楽しみにしています。