N中等部ブログ
【大宮】繰り返し挑戦し表現力を磨く
Adobe Creative Cloudを使ったものづくり

今年の春からN中等部では「Adobe Creative Cloud」(以下、Adobe CC)を使ったものづくりを行っています。
Adobe CCは、アドビ株式会社が提供する「Illustrator」(デザイン・レイアウトソフト)、「Photoshop」(デジタル画像編集ソフト)、「Premiere Pro」(動画編集ソフト)などのクリエイティブツールを全て使うことができるサブスクリプションライセンスです。N/S高生に続き、4月からN中等部生も無料で利用できるようになりました(※1)。
※1 ニュースから詳細をご覧いただけます
「N中等部でもAdobe Creative Cloudが無料で利用可能に」
近年、社会でも需要が高まっているクリエイティブツール。N中等部では、ICTリテラシーを高めることを目的に授業でAdobe CCを活用しています。
例えば、今年6月には、通学コースで実施した課題解決型学習(PBL)「プロジェクトN」では「Adobe Premiere Rush」(ビデオ編集アプリ)を活用してコマ撮りアニメーションを作成。
また、現在週5コース(※2)の生徒が受けている「プロジェクトN」の授業「SOWZO」(※3)パートでは、 Illustratorを使って自分のロゴマークづくりに取り組んでいます。
※2 N中等部の通学コースは週5日・週3日・週1日の3つの通学スタイルを用意しています。
※3 SOWZOとは「意味のイノベーション」の考え方をもとに、自分の好きと思う気持ちや願いから新しい価値をアウトプットするプロセスを学ぶトレーニングです。SOWZOで使用するIllustratorは、プログラミング教材も用意されています。
Adobe CCにはじめて触れる生徒が多かったため、前述のプロジェクトNでは、画像の取り込み・時間調整・音楽挿入など、Premiere Rushの基本的な使用方法についても学びました。
また、基礎的なPCスキルを身につけるためのドリル型教材「ものづくりパスポート」や、実際に手を動かしてICTリテラシーを身につけるワーク型の授業「情報リテラシー」などを通して、Adobe CCの使い方に理解を深めています。
授業で基礎的な使い方を習いながら、自主的に学び、ものづくりを進めている生徒たち。Adobe CCの各種ソフトを使って、N中等部生がどのような作品を作っているかを紹介します。
■Illustrator
Adobe CCには、20以上のアプリがあり、表現したいもの、創作したいものに合わせて、アプリを使い分けています。自由度の高いデザイン・イラストツールであるIllustrator。幾何学模様(画像①②)、電光掲示版風(画像③)の作品を作りました。
画像①②
画像③
■Photoshop
N中等部生の中で特に人気が高いのは、画像編集・合成ツールのPhotoshop。設定を変えるだけで、表現も大きく変わります。画像④は色調補正や修復ブラシツールを使ってアレンジをした作品のビフォーアフターです。彩度がアップして、カフェ風の写真がオシャレな雰囲気になりました。
画像④
画像⑤は生徒の自宅近くにある木と池の写真を合成して、1枚の絵のようにした作品です。
画像⑥は画像の合成、調整レイヤー(画像の上に重ねることで間接的に色調補正をかける機能)をして、ネオンの文字が浮かび上がって見えるような奥行ある作品に。
画像⑤
画像⑥
画像⑦⑧の作品には、レタッチ(画像の濃度やコントラストを調整や修正)を施しています。どちらも紅葉をテーマにした作品ですが、レタッチしたことでまったく異なる印象になりました。
画像⑦
画像⑧
■Premiere Pro
Premiere Proは映像の編集に加えて、字幕や音声をつけたりできるプロ仕様のソフトです。そのため、初心者でも比較的使いやすいPremiere Elementsや、Premiere Rushなどに比べると、使い方や機能がやや難しくはありますが、N中等部生たちはPremiere Proを使って果敢にものづくりを行っています。
画像⑨⑩は、動画編集中のさまざまなツールやエフェクトをツールやエフェクトを使用したシーケンスの画面です。
画像⑨⑩
■Premiere Rush
画像⑪ はPremiere Rushを使った自作アニメーション「黄色君のお話」です。黄色君に何が起こったのかが気になりますね。
プロジェクトNの授業でPremiere Rushを使用したことで、アニメーションに興味を持ったという生徒もたくさんいます。スマートフォンやパソコンで作った動画は共有可能のため、コロナ禍でなかなか会えない知人に動画をプレゼントしたという生徒も。
AdobeCCでものづくりをしながら創造力、表現力を高めている生徒たち。
機能を使いこなすために色彩の勉強をはじめたり、友人と音楽や絵のコラボレーション作品を作ったり。中には、YouTubeの動画配信用の映像を作る生徒もいます。
繰り返し挑戦し、つくり続けることで、自分にしかできない作品が生まれるはずです。