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【ネットコース】プログラミングLT大会
〜あなたの「好き」を教えてください!〜

【ネットコース】プログラミングLT大会  〜あなたの「好き」を教えてください!〜


ネットコースの生徒たちは、「プログラミング学習」の授業を通して、ものづくりに挑戦中です。イラスト制作、動画編集、アプリ開発、3DCGモデリングなど、生徒たちが取り組んでいるものづくりは多岐にわたっています。
また、日々のものづくりの成果をスライドにまとめてプレゼンテーションをする「プログラミングLT大会」(※1)も定期的に行っています。
※1「Lightning Talk(ライトニングトーク)」の略で、5分程度の短いプレゼンテーション。

9月中旬、「あなたの好きを教えてください!」というテーマのもと、「2023年度第1回N中等部プログラミングLT大会」を開催しました。
今回発表した生徒は8組、参加した生徒は約100名です。

大会当日は、プログラミング学習の授業担当職員が司会進行を務め、ネットコースの生徒・職員が参加し、発表者にフィードバックを送りました。
発表はビデオ会議システム「Zoom」で、他の参加者によるフィードバックはSlack(角川ドワンゴ学園で使用しているコミュニケーションツール)でそれぞれ行いました。

LT大会で発表された生徒たちの作品と当日の様子を紹介します。


■大好きな曲を音MAD(※)化
早速、発表冒頭の自己紹介でコール&レスポンスを取り入れ、参加者をワクワクさせた発表者。
「REAPER」(音声編集ソフト)を活用し、表現したい世界観に合わせて、鉄道音など街中で自ら録音した音声素材などを使って曲を再構築しました。街中の音は周囲に配慮しながら収集したそうです。

耳馴染みの良いメロディーが疾走感ある編集によって活かされており、参加者から「ずっと聞いていたい!」という声が上がっていました。
※2 既存の音楽を個人で再編集した二次創作物のこと。

発表後、参加者からの「初めて音楽・音声編集にチャレンジする人は何から始めたらよいですか?」という質問には「まずはYouTubeなどの解説動画を見ることをおすすめします」と回答。
プログラミング学習の授業担当職員は「発表を聞いて、まずできることをしてみるのが一番大切なんだなと改めて感じました。才能よりも努力が最終的にはついてくるものですね。これからも応援しています」とエールを送りました。

■3年間のイラスト成長記録
続いては、イラストを得意とする3年生の発表です。ネットコースに在籍した3年間で、どのようにしてイラストが上達してきたのかをプレゼンテーションしました。

発表者は「N予備校」(※3)の講座やイラストに関する本などを活用し、人体構造の理解を深め、影の付け方・構図の作り方をスキルとして身につけてきたそう。例えば、今回紹介したスニーカーを履いた人物画の場合は、「スニーカーを描きたい」という思いから発想を広げ、手前にスニーカー、奥に人物を配置という構図にすることで、絵に奥行き感を出しています。光や影の付け方もポイントです。

スキルを得ていくことで描けるものが増え、「それに伴って発想も広がりやすくなった」と振り返り、「これからもイラスト制作のスキルを高めていきたいです」と熱意を語りました。
何事も続けていくことで成長できると感じ、勇気づけられた参加者の姿も。イラスト制作への愛を感じる発表でした。
※3 角川ドワンゴ学園で生徒が学習に用いているeラーニングアプリ・サイト。基礎学習、プログラミング、WEBデザイン、動画編集など多様な内容を学習できる。


■動きと音がリアルなビリヤードゲーム
プログラミング学習で使用するソフトの中に「Scratch(スクラッチ)」があります。Scratchは、アメリカのマサチューセッツ工科大学(MIT)のメディアラボが開発したプログラミングの学習用ソフトで、ビジュアルプログラミング言語(※4)のひとつです。
※4 プログラミング言語には、文字コードをタイピングして書くテキスト言語と、パーツをグラフィカルに組み合わせるビジュアル言語があります。ビジュアル言語は操作がドラック&ドロップ中心です。

こちらの生徒は、そのScratchを使って、物理エンジンから自作したビリヤードゲームについて発表しました。もともと物理的な動きを数式に落とし込み、プログラミングで再現することが好きで、これまでにも多数のゲームを制作していたそうです。

今回は「平面を転がる玉の動きを再現してみたい」という思いから、ビリヤードゲームの制作に着手。どのように考えて制作したのかが図とともにまとめられていて、プログラミング初心者にも分かりやすいスライドになっていました。
動き・効果音ともリアルに仕上がっており、ゲームのプレイ動画を共有した際には、参加者から「遊んでみたい!」というコメントが寄せられました。

発表者の生徒は「自分にとってものづくりは、自分の中の創造性を具体的に表現できる手段です。思ったことが形になるのが楽しいしうれしい」と、ものづくりの魅力にも言及。楽しみながら取り組むことが、ものづくりの原動力になるのだと改めて感じる発表でした。


■シンプルで使いやすい電卓サイト
Webサイトを構築するためのプログラミング言語である「HTML」と「Javascript」で、電卓サイトを作成。プログラミングでのものづくりに取り組んだのは本作が初めてと伝えると、参加者の生徒たちからは驚きの声が上がっていました。

制作過程でいちばん苦労したのはコードの修正作業。入力したコードとにらめっこしながら完成までたどり着いたそうです。「時間はかかったけれど、制作の過程を楽しみながら完成させることができた」と充実感をにじませます。

発表の最後には「自分にとってのものづくりは、想像しているものを形にできることだと思っています。この発表スライドもそうで、どうやったら聞き手に伝わるか考え、浮かんだアイデアを組み合わせていくことを頑張りました」と語っていました。
はじめてのものづくりでLT大会にチャレンジしている姿に、「自分も挑戦してみようかな」と刺激を受けた生徒も見受けられました。


■キャラクター考案から作り込んだオリジナルゲーム制作
次は「Unity」(ゲーム開発プラットフォーム)を用いたバトルゲームの発表です。

本作は2名の生徒が協働で制作したもの。それぞれの強みを生かし、シナリオ・キャラクター考案担当、プログラミング・キャラクターデザイン担当と分担しています。
キャラクターはドット絵でデザインし、コマ割りのアニメーションで動かせるように。コーディング(※5)が英語だったため、思うように書くことができずに挫折しかけたこともあったようですが、自分で調べたり、友だちにアドバイスをもらったりして乗り越えてきたそうです。
※5 プログラミング言語を使ってプログラミングコードを記述していく作業のこと。

キャラクターが完全オリジナルで動きがあること、技や動きの組み合わせ次第で戦闘時に自分の立ち回り構築ができることなど、参加者はそのリアルさに驚いていました。
ゲームは現在も制作中。また、オンラインマッチングで対戦できるゲームを目指しているとのことで、参加者一同「早く遊んでみたい!」と興味津々でした。

プログラミング学習の授業担当職員は「チームで開発をした経験は社会人になってからも糧になると思います。今後も協力しながら進めていってください」と期待を込めたフィードバックを送りました。


■高クオリティドット絵変換アプリ
さまざまな発表が続く中、アプリを開発した生徒も。「Python」(プログラミング言語)を用いて、もとの色味のまま画像をドット絵に変換できるWebアプリ制作の発表がありました。

最初は2人以上が同時に利用すると処理が終了できないという課題があったようですが、改良を重ねて完成させました。
ドット絵のクオリティを保ちながらも、処理の軽量化まで手が及んでおり、職員たちも目を見張る出来栄えに、思わず「プロの方ですか!?」という声が上がるほど。

発表者は、小学2年生からプログラミング教室でScratchを勉強し、小学4年生のころからその他のコンピュータ言語も学んできたそうです。また、小学6年生からは「N Code Labo」(※6)に教室を変更し、学びを深めているとのこと。これまでにも「Discord」(アメリカで開発されたボイス・ビデオ・テキストコミュニケーションサービス)のBotや、音楽ゲーム制作などを通して、アプリ開発も経験していたそうです。
※6 角川ドワンゴ学園が運営しているプログラミング教室

「なぜ、ドット絵を作ろうと思ったのですか」という質問に対しては、「ドット絵がすごく好きで既存のアプリを使っていたけれど、色の数を減らす処理が入ってしまって、なんだか仕上がりが違うなと思っていました。だから自分で作ってみました」と答えていました。理想のドット絵を再現するために処理のフローチャート(システム処理や業務フローを分かりやすく示す図)を自作したとのこと。好きなことに打ち込むことの素晴らしさを感じる発表でした。


■創作キャラクターをアニメーションの世界へ!
「メディバンペイント」(無料のイラスト・マンガ制作ツール)、「CapCut」(動画編集アプリ)、「TikTok」を活用し、創作したアニメーション作品について発表しました。

1分間の動画を作るために65枚ほどの絵を描いたそうです。動画に登場したのは自作のミステリー小説のキャラクター。キャラクターデザインから編集まで、自分で取り組んでいました。
ミステリー小説らしくBGMやストーリーが謎めいた雰囲気で世界観が作り込まれており、「続きが見たい!」という声も。

発表の中で「私にとってものづくりは、最大の自己表現であり、人生の糧です。これからも好きなものを突き詰めて、いろいろなことを体験していきたいです」と胸を張って語っていました。
試行錯誤しながら作品を完成させ、誰かに伝えるという過程で、人は成長していくのだと感じた発表でした。


■オリジナルキャラクターが散歩するゲーム
最後に紹介するのは、Scratchで制作をしたゲームの発表です。
オリジナルキャラクターの「カズサくん」が自宅付近を散歩するというゲームで、会話や買い物、衣装の着せ替えを楽しむことができます。今後アップデートして、さまざまな機能を追加していきたいと話していました。

キャラクター同士の会話の製作に力を入れており、数秒の会話を作り上げるのに3日ほどかかったそうです。それでも「創作キャラが歩いたり話したりしているのを見ていると感動するし嬉しかったです」と語っており、その粘り強さに脱帽するとともに、作品への大きな愛を感じました。

発表の最後に「自分にとってものづくりとは、とっても楽しいし自信にもなるものです。その上、ものづくり関係で友だちもできる。最高のコンテンツです」と語っていました。今後もいろんな人とつながりながら、ものづくりを楽しんでほしいです。


以上、プログラミングLT大会の発表作品とその様子でした。

発表後、自分のものづくりについて堂々と語った発表者は、次のように話していました。

「緊張したけどやってよかった!見てもらえてよかった!」
「今後もいろんなフィードバックをもらいながらスキルを高めていきたい」
「次回のLT大会も発表者としてチャレンジしてみようかな」

また、参加者として発表を聞いていた生徒たちからは、以下のような声が上がっていました。

「色々なジャンルのものづくりを見れてとても面白かった」
「他の人の作品を参考にして、自分もものづくりをしていきたい」
「ものづくりのモチベーションアップになった」

発表者も参加者も、ものづくりの楽しさを改めて実感した様子でした。


最後に、今回のLT大会で司会を務めたプログラミング学習の授業担当職員の結びの言葉を紹介します。

「何かをつくる時に一番大事なのは完成させること。途中でやめてしまいたくなることもあると思いますが、とりあえず最後までやってみることが大切だと思います。
今日発表してくれた人たちは、作品を完成させ、発表までしてくれました。とても勇気がいることだったはずです。発表したことを誇りに思ってほしいです。
そして、好きなものを好きだと、ちゃんと自分の言葉で言えることは、本当にすごいことだと思います。その好きの中から何かを生み出していくことって素敵ですよね。
世間の目を気にし過ぎず、これからも自分の『好き』を大事にしてほしいです」


自分の「好き」から出発し、試行錯誤を繰り返し、完成させ、誰かに伝え、さらに高みを目指しながら新たなものづくりに挑戦していく。
その過程で誰かから刺激を受けること、誰かに刺激を与えることもあります。
人としてたくましく成長していく姿を間近で見られ、改めて、生徒たちのことを誇らしく感じる発表会でした。

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