生徒たちは9時から9時半までの間に登校します。
生徒たちが集まるまでの時間、新入生が在校生と仲良くなるきっかけになればと思い、職員から声をかけてボードゲームなどで遊ぶ場を設けました。
もちろん、ゲーム自体の参加は自由です。
ボードゲームを楽しむ生徒もいれば、ゲームの進行を静かに見守る生徒や、別の職員と落ち着いて会話をする生徒の姿も。
以下の写真は、「ナインタイル」というボードゲームで遊んでいる様子です。

それぞれの手元にある、9枚のタイルを自由に動かしたりひっくり返したりして、お題と同じ模様・配置にできるかを競いました。
初対面ということもあって、最初は少し緊張気味ではありましたが、早くに完成した人が現れた時には参加している全員から「おおっ！」と声が上がったり、拍手が起きたりと盛り上がっていました。


9時半からはオリエンテーションの時間です。
午前中はプロジェクト学習（PBL）の授業を体験した後、MacBookの設定や授業などで使用するアプリのインストールを行いました。

PBLの授業体験では、クローズドクエスチョンについて学びました。
「クローズドクエスチョン」とは、「はい」か「いいえ」の二択や、「AかBかC」という三択など、回答範囲を限定した質問のこと。一方、「オープンクエスチョン」は、相手が自由に回答できる質問のことを指します。円滑なコミュニケーションにも役に立つ質問の手法です。
クローズドクエスチョンに理解を深めたあと、実際にクローズドクエスチョンを使って、職員の考えているものを推測するゲームを行いました。
テーマは「生き物」です。
職員の考えていた正解が「ねこ」の時には、「動物園にいますか？」「ペットとして有名ですか？」などの質問が飛び交い、15回ほどの質問を繰り返し、見事一発で正解する生徒が現れました。

続いてMacBookの設定の時間になると、初めてパソコンに触れる生徒もいて操作方法に戸惑っていましたが、ほかの生徒や職員がサポートしました。

午後は、全国10キャンパスをビデオ会議システム「Zoom」でつなぎ、カリキュラムの合同説明会を実施しました。
他のキャンパスの様子を見た生徒たちは「N中等部ってこんなに人がいるんですか？」「キャンパスってこんなにたくさんあるんですね！」と驚きの声を上げていました。
生徒たちは、キャンパス内での1日の流れや各授業内容の説明に熱心に耳を傾けていました。

また、パソコンにインストールしたSlack（角川ドワンゴ学園で使用しているコミュニケーションツール）を使う練習をして他のキャンパスの生徒と交流をしたりと、話を聞くだけではなく、実践を通じて理解を深めていく場面も。
ZoomやSlackなど、実際に使ってみることで、徐々に操作に慣れていく様子が見受けられました。

職員がSlackでひとつの質問を投げかけると、全国の生徒たちから、70件を超える返信がありました。
中でも盛り上がっていた質問は「好きなアーティストやYouTuberを教えて！」。
自分と同じ趣味を持つ人を見つけて会話が弾んでいる生徒もいました。
生徒たちは、友だちをつくれる場所としてSlackの活用を楽しみにしているようです。


新しくはじまるキャンパスライフに向けての準備を整えた生徒たち。
疲れの色も見えつつも、登校時よりも明るい表情で下校していきました。

N中等部での学びと生活がより豊かなものになるよう、今後も職員がサポートしていきます。
不安なことがあれば、いつでもお声がけください。
一緒に楽しみながら、学びを深めていきましょう！